みなさん、こんばんは。気にしい管理人です( @kinicy74 )😊
今回は、「2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義」という本を紹介します。
この本を読むきっかけとなったのは、会社で信頼の置ける上役の方から紹介された書籍となります。
普段、あまりリアルな人から書籍を進められることはないのですが、信頼の置ける方から紹介された書籍だったので、「きっとためになるはず!」と思い、絶対読もうと思ったのがきっかけとなります。
東大の講義で指定の年月日に「またここでお会う」とは一体・・。どんな伝説が築かれたのかちょっと興味津々ですよね🤩
なお、この講義は2012年6月30日に東京大学の伊藤謝恩ホールで行われ、29歳以下限定・300人で行われた内容となります。
裏表紙の内側↓
「君たちは、自分の力で、世の中を変えていけ!僕は日本の未来に期待している。支援は惜しまない」
2019年8月に、病のため夭逝した瀧本哲史さん。ずっと若者世代である「君たち」に向けてメッセージを送り続けてきた彼の思想を凝縮した“伝説の東大講義”を、ここに一冊の本として完全収録する。
スタジオ収録盤にはないライブ盤のように、生前の瀧本さんの生の声と熱量の大きさ、そしてその普遍的なメッセージを、リアルに感じてもらえると思う。さあ、チャイムは鳴った。さっそく講義を始めよう。
瀧本さんが未来に向けて飛ばす「檄」を受け取った君たちは、これから何を学び、どう生きるべきか。この講義は、君たちへの一つの問いかけでもある。
出典:「2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義」裏表紙の内側
気にしい管理人は著者の瀧本 哲史さんという方を知らなかったのですが、東京大学法学部を卒業後、マッキンゼー(マッキンゼー・アンド・カンパニーはアメリカ合衆国に本社を置く大手コンサルティング会社です)に転職し、その後、独立されてエンジェル投資家(創業後間もない企業に対し、資金援助を行う投資家のことです)・京都大学客員准教授・教育者をされていた方です。
しかも、2019年8月10日に47歳の若さで、すでに永眠されていたと言うことでなんとも複雑な気分です。ご冥福をお祈りします。
本の紹介
書名:2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義
著者:瀧本 哲史
出版社:星海社 (2020/4/27)
ISBN-13:978-4065194287
※ISBNは、国際標準図書番号(International Standard Book Number の略称)
本の帯はこんな感じです↓
伝説の東大講義
君たちは、
自分の力で、世の中を変えていけ!
僕は日本の未来に期待している。支援は惜しまない。
瀧本哲史、次世代へのメッセージ
出典:「2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義」本の帯
本当に講義を受けているかのような臨場感のある書籍で、わかりやすく例題をいくつもあげて説明をしてくれています。
思考を停止せずに行動をせよ!
本書はざっくりいうと、以下について書かれております。
・自分で考えて見込みのある人を支援せよ!
・カリスマ・バイブルは不要!
・考えるために教養を高めよ!
・時が経てば必ず世代交代は起きて時代は変わる!
・失敗を恐れずに挑戦せよ!
著者は一言でいうと、「思考を停止せずに行動をせよ!」と言っているんだと思います。カリスマ指導者やバイブル(答えを求めるな!)の言いなりになるのではなく、自ら考え、挑戦し失敗を重ねよ!そして考えるためには教養を高めるべきであると言っています。
パラダイムシフトについても過去にどのような経緯で起きてきたかなども天動説と地動説を例に紹介しており、 興味深い事実も解説をしています。
講義では、若者と高齢者についても語られており、若者の意見は通りにくい現状に対して高齢者を口説いて若者側へ誘い込めば状況は一転できるとしています。
確かにその通りで、若者と高齢者が手を組むというのは斬新なアイデアですよね。本来あるべき姿だですが。若者の味方になってくれる高齢者もきっと多くいるはずです。
本に目次はないのですが、章立てはこんな感じです↓
第一檄 人のふりした猿にはなるな
第二檄 最重要の学問は「言葉」である
第三檄 世界を変える「学派」をつくれ
第四檄 交渉は「情報戦」
第五檄 人生は「3勝97敗」のゲームだ
第六檄 よき航海をゆけ
出典:「2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義」
講義中に生徒からの質問に対して、質問がしやすいようにすべての質問に対して「グッド・クエスチョン」として扱ってくれる配慮は、気にしい管理人としても高評価です。
良い質問を持っているけれども、「こんな質問は変かな、細かい質問だからやっぱりダメかな。」なんて考えてしまう繊細さんも多いと思います。ですが、どんな質問でもウェルカムという前提を設けてもらえると、質問しやすく良いアイデアですよね。
「檄(げき)」という漢字が難しく気になったので、意味を調べてみました。
「檄げきを飛ばす」の意味
自分の主張や考えを,広く人々に知らせて同意を求めること
「激励(げきれい)」という言葉もあるので、混同しやすいですね。こちらの意味は「元気のない者に刺激を与えて活気付けること」、「奮い立たせること」となります。
瀧本さんの「げき」は「檄」+「激」ですかね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
若者たちに今後を託すために瀧本さんは「武器」を用意してくれました。
この武器を手にした若者たちがアタマをフル回転させ、教養を習得し、行動して道を切り開いていって欲しいものです。ですので、まずはこの書籍を読んで頂ければと。
おっさんたちは若者たちより機動力は落ちますが、可能性のある若者たちを支援することはできると思いますので、この書籍を読まれたおっさんたちの行動にも期待します!
本を読まない若者たちにも響くように瀧本さんの書籍を漫画化して無料で見れるようになったりすれば広がりが加速すると思うのですが・・、今の時代だとクラウドファンディングとか活用できるといいですね。
「誰にも盗めない"武器"は経験である」確かに!
気にしい管理人も世のためになる意識的な活動をしていきたいと思います。
瀧本さんの「武器シリーズ」デビュー作はこちらです↓
みなさんのご参考になればうれしいです。